どうする?動画コンテンツへの電子透かし(ウォーターマーク)について

目次

近年のコンテンツ事情

近年、ネット上の情報は文字から映像に変わり、著作権の保護対象も画像から映像に変わりつつあります。ですが、ネット上のデジタルコンテンツへの「完全な保護」は未だ実現していません。

NFT(ブロックチェーン)技術によって、「著作者の証明」は可能になってきてはいますが、コピー防止の観点からいうと、無力です。

それ以外のコンテンツ保護の方法としては、コンテンツへの「ウォーターマーク」埋め込みによる複製予防であったり、製作者のブランド表示といった以前から取られている対策がいまだ一般的なようです。

このウォーターマーク対応ですが、画像であれば、Wordpressのプラグインを利用すれば簡単に実現できますが、動画となると転送や処理のトラフィックの観点から、運用サーバーへの負荷が大きすぎて現実的に難しいせいか、プラグインは存在しません。

動画アップロード時にウォーターマーク画像を最前面のレイヤーに埋め込むだけですので、技術的には然程難しい事ではありません。実際にYoutubeでは、設定さえしておけば、アップロードと同時に「自動」で動画にウォーターマークをつけることができます。ですがこれは、Youtubeだからなせる業で、自社サイトで実現するには莫大な費用と構築環境と運用環境が必要です。

ですが、少し視点を変えると、自社の負担がほとんど無く、わずかなコストでユーザーの所有する携帯アプリ(iphone/android)を活用して解決するケースもありそうです。

動画用ウォーターマーク作成アプリ

近年、M1/M2プロセッサー搭載のMacが話題になりましたが、大型パソコン以上の高度な処理能力がモバイルのデバイス(iphone/ipad/macbook)備わるようになりました。

つまり、高負荷な処理が携帯アプリで実現できるようになったという事です。

iphone/iPad(Apple Store)

透かし写真:写真やビデオに独自の著作権グラフィックを追加

Android(GooglePaly)

ビデオウォーターマーク

①モバイルデバイス(クラウド)にデータを取り込んで→②ウォーターマーク処理→③サイトにアップロード

といった感じでユーザー側で「ひと手間」処理を追加して、ウェブサーバー側では、処理を行わずこれまで通り運用するというのも解決法のひとつになるかもしれません。

ひと昔前ならば、開発ベンダーに数百万支払って開発依頼をするのがスタンダードな解決法でしたが、現在ではユーザー側で所有しているデバイスを活用して、それ以上のポテンシャルを発揮できるケースもありますので、柔軟な発想力をもって問題解決に挑みましょう。

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